【カイ・クリスチャンセンのヴィンテージチェアを座り比べしてみました】NV31編

こんにちは、スタッフのイトウです。

今では希少になったチーク材の深い色味が魅力のヴィンテージのチェアたち。
その見た目の味わいのある雰囲気ばかりに注目してしまいますが、

実は、デザイナーのヴィンテージチェアは、かなり座り心地・使い心地が良いです。

今回の記事では、座り心地・使い心地の良いカイクリスチャンセンの3脚のヴィンテージチェアの中から、NV31をご紹介します。


▲左からカイ・クリスチャンセンデザインのNV31、ネイルチェア、NO42です。

 

 

 

 

カイ・クリスチャンセンって?

1950年代以降のヴィンテージ家具において、代表的なデザイナーがKai Kristiansen(カイ・クリスチャンセン)です。
彼のデザインのポリシーは、「見た目の美しさ、使いやすさ、人間工学に基づいていること、経済的で、環境に配慮していること。」だそう。
実際に座ってみると、その言葉通り。身体のカーブにスッとより添ってくれて心地が良いです。

カイ・クリスチャンセンは1924年デンマークで生まれ、1949年に王立芸術アカデミーに入学、コーア・クリントに師事し、指物技術工の資格を取得。1955年に26歳で、自身のスタジオを構えます。クリントの「古代は我々よりももっとモダンである」というデザイン哲学のもと、彼は伝統的な家具の形態と職人技からインスピレーションを受けつつも、人間工学を考慮したデザインを多く残しています。現在もご存命。

 

 

 

 

カイクリスチャンセンのイスに共通する特徴

 

見た目がスッキリ

木のイスって、強度上の制約が多い中、部品が極力まで減らす工夫を随所に見ることができます。
アームから後ろ脚までスッと伸びる直線が特徴的ですね。

中央のネイルチェア以外は後ろ脚が内側に寄っているためさらにスッキリと見えます。

 

 

くつろぐ姿勢になれる角度

カイクリスチャンセンのイスは、(下写真)のように、座面も背もたれもすべて、人の姿勢が後ろに傾くような角度になっています。

人は一息つくときにする伸びの姿勢のように、後ろに傾くほど胸を張った呼吸がしやすい姿勢になれるんです。そのため後ろに傾く角度のイスは自然にリラックスできる、くつろぎやすいイスと言えます。

 

 

 

 

NV31の見た目の特徴


シンプルな中に小さなカーブが隠れています

 

1956年にデザインされたNV31.
原案はもっと複雑なデザインだったのですが、その当時の木工機械技術によりこのような形になったそう。

しかし市場でこの形は人気を集め、カイ・クリスチャンセンもこのシンプルな形を「成功した椅子」として気に入っているそうです。


▲アームから後ろ脚にかけてのラインは先細りから広がり、またキュッと絞られている。


▲座面の枠板は後方に向かて細くなり、細部の形とのバランスをとっています。

 

 

 

 

 

 

 

NV31の座り心地の特徴


主にご飯を食べる姿勢を
心地よくしてくれるアームレスチェア

NV31はアームがないため、しっかりとイスをテーブルに近づけて、食事をするときの前傾姿勢にも対応してくれるのが特徴。
食事中も、背もたれが背中をしっかりと支えてくれて楽ちんな姿勢になれるんです。

さらに(下写真)のように背もたれが身体を囲むようにカーブしているので、アームの代わりにもなります。
食事の合間のひと休憩もテーブルに肘をつかずにくつろぐことができるのがうれしいところ。


▲女性の身体がすっぽりと収まるサイズ。フッカリとしたクッションの背もたれも心地よいです。


▲テーブルの高さ72㎝。食事中のくつろぎにちょうど良い背もたれ(アーム)の高さです。

さらに座面は板ではなくウェービングテープと呼ばれるゴム状のテープが格子になったものに、ウレタンを敷いて作られています。
こうすることで、ハンモックのようにお尻が底当たりせず、程よく跳ね返りのあるフカフカの座面に!

ちょうど良い硬さでお尻をフッカリと包み込んでくれて、座り疲れしにくいです。


▲力を籠めるとこのくらいへこみます。頑丈なゴムなので弾力の耐久性もバッチリです。(何十年か後、張り替えも可能)


▲イス座面内部のウェービングテープの様子

▲将来のリペアも簡単!座面は枠に乗せるだけの仕様になっています。※枠の中にスッポリ収まるのでガタツキの心配はありません。

 

NV31の正しい座り方も、(ネイルチェアと同様)座面の奥までしっかり腰を入れる座り方。そうすると(下写真)のようにお尻が少し出た状態で背中が支えられるので、背骨の自然なS字を保つことができるんです。
この姿勢はおなかに力を入れやすいので、腰の負担を減らしながら楽に座ることができる、いちばん健康的な座り方でもあります。
長い目で見ても、年を取って腰の不具合が起こりずらいイスの形です。

 


▲女性モデル身長156㎝。(この場合少し足が浮いています)

座面の高さはSH45㎝。ネイルチェアは160㎝くらいの背の方にピッタリです。

 

 

 

 

 

 

主にくつろぐのはリビングだけど
ダイニングでも心地よく過ごしたい方はNV31がおすすめ

いかがでしたでしょうか?NV31は、主にご飯を食べる姿勢を心地よくしてくれるイス。
ダイニングで長時間くつろがれる方は、アームなしのNV31はちょっと物足りなく感じるかもしれません。
しかしアームなしのNV31は椅子への出入りも楽ですし、テーブルにしっかり近づけれるので食事するときの姿勢が楽ちんです。

NV31でダイニングでの食事の時間を心地よく過ごされるのはいかがでしょうか?

 


NV31
原産国:デンマーク
素材:【本体】チーク【座面】Kvadrat社 ウール生地
サイズ: 【全体】W475×D445×H740×SH450約(mm)
価格:¥70,200(税込)~

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この記事を書いた人

イトウ

毎日風を切って自転車通勤しております。 見て好きになって、 使ってもっと好きになってしまう北欧のデザインに興味津々です@@

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