【じつは座り心地の良いデザイナーヴィンテージチェアたち】アルネヤコブセン/Tチェア編 

こんにちは、スタッフのイトウです。

今では希少になったチーク材の深い色味が魅力のヴィンテージのチェアたち。
その見た目の味わいのある雰囲気ばかりに注目してしまいますが、

実は、デザイナーのヴィンテージチェアは、かなり座り心地・使い心地が良いです。

今回の記事では、座り心地・使い心地の良いアルネヤコブセンのTチェアの8つの特徴をご紹介します。 


もくじ

1 元は小学校のイスとしてデザインされたTチェア

2 子どもの姿勢を良くするイスの形

3 背板がしなるから座り疲れしにくい

4 座面がコンパクトなので小さなスペースで大活躍

5 心地よいイスの条件「軽い」

6 子供たちがつけたであろうキズに思いをはせる

7 小学校でイスを整列させるために使っていた金具が付いてるものも!

8 Tチェアの1つのデメリットは、長時間のくつろぎには向いていないこと


 

 

 

 

1 元は小学校のイスとしてデザインされたTチェア

1955年小学校のイスとしてデザインされました。
デンマークのムンケゴー小学校でその姿を見つけることができます。


▲著書:ヤコブセンの建築とデザイン より

このTの形は子供達のリュックをかけるのにもちょうど良い形で、(以下写真)のような学校の風景を想像しました。

 

 

 

 

 

 

 

2 子どもの姿勢を良くするイスの形

Tチェアは子供の姿勢をよくするイスとして、背の形状や角度が徹底的に調整されています。

(下写真)のようにTチェアは現行品のセブンチェアよりさらに、グッと後ろにカーブしており、人間の背骨のS字にピタッと当てはまります。

細部も身体の丸みに添うように細かいカーブで調整され、背中やお尻のカーブにピタッ!自然に背筋がピン!と伸びるんです。



SH(座面高)は平均45㎝。奥まで座っても足がしっかり付いて安心できます。(女性モデル身長162㎝) 

 

 

 

 

3 背板がしなるから座り疲れしにくい

人はずっと同じ姿勢のままでいると、血行不良が起きたり筋肉が疲れたりしてきてしまいます。

寝ているときの寝返りが大切なことと同じように、人は身体の圧力がかかる場所を変えることで血液やリンパ液を循環させ血行を良くし、筋肉の疲労を回復しているんです。

Tチェアは薄い9枚の板を組み合わせて作られているため、背板が程よく動くのが特徴。

実際に座ってみるとしっかりとしなり、身体の動きに自然に添ってくれるんです。(しなる時の音は無音。通常使用で折れてしまったという事例は今までありません。)

この“しなり”があるだけで身体の楽さが大きく変わってきます。

 

 

 

 

 

 

4 座面がコンパクトなので小さなスペースで大活躍


▲Tの形に連動した6角形の座面の形もポイント。

座面の大きさは女性のお尻を支えるほどの最低限の大きさ。スツールのように気軽に取り入れれるサイズです。


▲コンパクトなワークスペースや、お客様用サブチェアとしてもおススメ。


▲四角い形とブラック脚がお部屋のポイントになってくれます。

 

 

 

 

 

 

5 心地よいイスの条件「軽い」

この「軽さ」は北欧デザインすべてに共通する要素でもあります。
Tチェアは腰の部分がくびれていて、座面もコンパクト、スチール脚なので、3.3kgとかなり軽量です。

日々の立ち座りでも、イスを軽々ススッと出し入れできるだけで、次の行動に移りやすいもの。
なかなか行動できないことを「重い腰」と表すように、「重い」と感じる瞬間を生活の中でなるべく減らすことが日々の心地よさにつながります。


▲Tの形が持ちやすいのも嬉しいところ、お掃除も楽ちんです。

 

 

 

 

6 子供たちがつけたであろうキズに思いをはせる

CONNECTではリペアしすぎると家具の寿命が早まってしまうこともあり、長く使っていただくためにもキズも生かすようにクリーニングしています。

キズもデンマークの子供たちの学校生活の痕跡だと考えると、自分の小学校の頃の机の傷が思い起こされて、どこも同じなんだなぁとあたたかい気持ちになります。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

7 小学校でイスを整列させるために使っていた金具が付いてるものも



 

 

 

 

 

 

 

8 Tチェアの1つのデメリットは、長時間のくつろぎにはやや向いていないこと

Tチェアは心地よく正しい姿勢になれるイスですが、後ろにもたれかかるような姿勢には対応しにくいので長時間座っていると腰や腹筋に疲れが現れてきます。
そのため、ダイニングで長時間くつろぎたい場合には、チェリー材セブンチェアがおすすめです。チェリー材だとチーク材に似た赤みのある濃い茶色に経年変化し、ヴィンテージの雰囲気にもよく会います。

Tチェアの場合↓(女性モデル身長162㎝)

Tチェアは腹筋や腰で身体を支えるピンとした姿勢を手助けするのに適した形ですが、お尻を前に滑らせて後ろにもたれかかるような姿勢になると姿勢があまり安定しません。

セブンチェアの場合↓(女性モデル身長161㎝)

セブンチェアは、背もたれや座面が少し後ろに傾斜したような形になっています。
長時間くつろがれる場合は、おなかの力を抜いた状態で背中に体重がうまく分散されて楽な姿勢になれるんです。

セブンチェアの座り心地についてもっと詳しくはこちら>

 

 

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?小学校のイスとしてアルネヤコブセンがデザインしたTチェア。
座ると楽に良い姿勢になり、身体の動きにもフィットする“しなり”も心地よいです。

軽くて使い心地の良いTチェアをコンパクトなダイニングに、ワークスペースに、取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

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CONNECT

こんにちは。ライフスタイルショップ「CONNECT(コネクト)」です。北欧のブランド(ルイスポールセン・フリッツハンセンなど)を中心に照明・家具・ヴィンテージ家具やインテリア雑貨をセレクトし、販売しています。 また、インテリアから考えるお家づくりも手がけています。

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