赤ちゃんのゆりかごからおじいちゃんおばあちゃんのくつろぎの場所に

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ロッキングチェアとの出会いは、古いもの、新しいもの問わず、
本当に納得できる良いものだけを手元に置いていた、おばあちゃん家。
小さかった僕は心地良さげに揺れるロッキングチェアに脚もつかないのに、
無理矢理よじ登ったりしていました。
時には室内のブランコ代わり(コレは間違った使い方)、
弟とアクロバティックに二人乗りしたり(絶対にしてはダメです!)
取り合いのケンカになってしまったり、
大人のまねして本の代わりに漫画を片手に座ってみたりと、
まあいろんなことをしました。

大きくなってからは、もっぱら読書兼お昼寝の場所でしょうか。
ロッキングチェアに座ると、時間のながれがとても緩やかに、
穏やかになるのは今も昔も変わりません。
今でも、おばあちゃん家に行くとついつい揺られてしまうんですよね。

 

子供とのコミュニケーションを大切にするのなら”ロッキングチェア”

実はこのロッキングチェア、ウェグナーさんがデザインしたのですが、
これをデザインした当時、奥さんは妊娠中。
ウェグナーさんは大切な奥さんを想って、腰掛けやすいように、
楽に立ちやすいように、子供を抱く母親と共に赤ちゃんのゆりかごとしても
使えるようにとデザインしたんです。
そんなロッキングチェアなので、座り心地、揺られ心地は抜群。
座り心地が良すぎて、つい大人もウトウトしてしまうっていうのが
強いて言ったら難点と言えるでしょうか…。

そんなロッキングチェアなので、
赤ちゃんとスキンシップしながらゆっくりと寛ぎたい
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん。
赤ちゃんのぬくもりを感じながら、自分もリラックスできるんです。
赤ちゃんじゃなくても、小さい子供も大きい子供も、
みんな揺られるのは大好きで落ち着くんですよ。

心地いいものはゆらゆらしてるんです。

ロッキングチェアの”ゆらゆら”。
これって何かに似てると思いませんか?
そう!それです。
お母さんの腕の中でゆーらゆらとあやされているときのあの感覚。
人間の記憶の奥深く、それはもう本能に近い所で
『心地良いもの』と認識されるよう出来ているんですよ、きっと。
ブランコも、ハンモックも、風に揺れる野の花も、キャンドルの炎も…
ほら、心地いいものは全部ゆらゆらしてますもんね。

職人ならではのこだわりつまってます!

このロッキングチェアを作った
ハンス・J・ウェグナーっていう人は椅子のプロ!
500脚以上の椅子をデザインしていて、
スケッチは2500枚以上、模型も900以上
とにかく数が膨大過ぎて、正確な数がわからないくらい
椅子を世に送り出した人なんです。
デザイナーっていうと、とかく見た目ばかり気にしそうな
イメージだけれど(あくまでも偏ったイメージです…)、
このウェグナーさんは若い頃、
木工マイスターを取得するぐらいの家具職人だったそうですよ。

そして実はこのロッキングチェア、
もう一人デザイナーが関わっていると言われているんです。
それは、ボーエ・モーエンセンという、
これまた木工職人からのキャリアをスタートして、
J39やスパニッシュチェアなど、北欧の近代家具の歴史において、
この人なくして語れないくらいのデンマークの有名デザイナーです。

ウェグナーとは同い年、
デンマークのユトランド島で生まれたという共通点を持つこの二人。
二人が若かりし頃、シェーカー家具の展示会に訪れていた
ハンス・J・ウェグナーとボーエ・モーエンセンは、
その場でFDB(デンマークの生協みたいなもの)の社長に
ロッキングチェアを依頼されます。
しかし、販売された「J16 ロッキングチェア」は
ウェグナーのデザインとされています。
ボーエモーエンセンは当時、FDBの社員であったため
権利問題でサインしたのがウェグナーだけであった…など
様々な憶測があったようです。

本当のところはわかりませんが、
「工場で2人がプロトタイプを作っていた」と証言する人がいることを考えると、
ウェグナーとモーエンセンという後の北欧家具界の巨匠となる
若きふたりが関わったのは間違いないような気がします。

「座りやすさ」「美しさ」「クラフトマンシップ」を常々意識していたウェグナーさん。
「実用性」「簡素なフォルム」「価格性」を追求していたモーエンセン。
そんな北欧の巨匠二人が作ったロッキングチェアだから、
細部にまでこだわってつくっているんです!

 

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本当の”シンプル”ってきっとこういう事。
無駄なものを排したからこそ生まれる用の美っていうことでしょうか。
座りやすさ・安定感を考えた広い座面。
フレームには全て無垢材を使用したボディ。
そして何よりその見かけに反する軽さ!!
女性でも楽々動かせてしまいます。

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アーム
前方部分が少し外に開いているのですが、
当時妊娠中だったインガ夫人のために、腰掛け易いようにとの
心優しい気遣いからこのような形状になっているのです。


ちょっと細いかなって思うぐらいのこの丸棒。
座ったときに、1本1本がきちんと背中に
絶妙にフィットしてくれてとても落ち着くのです。
そして、後ろから見た姿、規則正しく配置された丸棒はとにかく美しいんです。
女性の浴衣姿も、椅子も、後ろ姿ってけっこう重要です!(男子談)

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ペーパーコード
素材が紙だからこそ、おしりが蒸れることなく、柔軟性があって、
それぞれの人の自然な座り心地を得ることができるのです。
その名の通り、紙ひもなのだけれども、
蝋引きされていることによって、防水性と防汚性があるのです。
もし長い間使って、汚れたり、ペーパーコードが伸びたりした場合には、
もちろん張り替えることだってできます。


「揺れ」の肝心要のこの部分。
写真を見ての通り、アールに変化をつけています。
後ろに揺れたときに、ある一定の所で倒れ過ぎないように、
こんなカタチになっているんです。

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ソープ仕上げ
訳すと石鹸仕上げ…なんじゃそりゃという話ですが、
まさしく石鹸によって塗膜をつくることによって
家具の汚れを付きにくくするという仕上げ方。
ソープ仕上げの良い点は、木の自然な風合いとさわり心地を楽しめること!

ピロー
より寛ぎたい方にはこのように、
オプションのピロー、シートクッションも付けることができるのです。

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いつの時代になっても愛されるJ16

子供と一緒に揺られるのは、もちろん幸せを感じる瞬間。
でも、一人で揺られるのも何か考え事をしても
すっとまとまったり、いい考えが浮かんだり、
読書をしていても、集中しているのか普段よりも頭に入るし
ページも進むんだりとなかなかいいのです。
同じ室内に誰かがいても一人の時間を大切にしたいなと思ったときに
ロッキングチェアに揺られるのもオススメです。

1945年に発表されたので、もう70年近いのに、
”シンプル”でありながら”こだわり”のたくさん詰まった古さを全く感じさせないJ16。
長い年月使ったとしても、手すりのところや、
背中のところがすべすべになっていっても、無垢の木を使ってるから大丈夫。
キズもシミもきっといい味になるはずです。
赤ちゃんが成長していくように、一緒の年月をかけて育てていくのもいいかもしれません。
J16は赤ちゃんのゆりかごからおじいちゃんおばあちゃんのくつろぎの場所にまで、
そして孫の世代に引き継ぐことのできる家具なのです。

FREDERICIA(フレデリシア)
J16 Rocking chair(ロッキングチェア)オーク ソープ仕上げ

スタッフ:アカヒラ


この記事を書いた人

アカヒラ

香川県丸亀市にあるCONNECTのお店にいます。 家具や照明、薪ストーブなどのインテリアを担当。

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